アマゾン、PB拡充  食料品、継続購入で割引 (日経7/12)

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日本経済新聞 朝刊 グローバルBiz (10ページ)

米アマゾンがPB販売を拡充している、リアル店舗の商品カテゴリーと、何ら変わらない業態となっている。

また記事の中には物流IoTの要素(洗濯機の洗剤の自動発注・出荷指示)も盛り込まれている。

後段の割引関連の仕組みについても、定期的な購入となれば、物流観点からすれば、計画的な出荷、集車、納品となり、物流原価低減につながっていく。

 

【シリコンバレー=兼松雄一郎】米アマゾン・ドット・コムが、自社開発のプライベートブランド(PB)製品を拡充している。米国の有料会員サービス向けに、コーヒー豆や離乳食、サプリメントといった食品のインターネット通販をこのほど始めた。継続的な購入に対する割引で消費者を取り込むことをめざす。販委託先のアマゾンに市場を奪われるメーカーも増えそうだ。

 農家の適正な収入確保に配慮した「フェアトレード」で仕入れた有機栽培のコーヒー豆などの販売を始めた。毎月続けて購入すれば5%を値引きする仕組みを設けた。一つの製品を毎月5品以上購入すれば、値引き率を15%に引き上げる。

 アマゾンは電機メーカーと組み、洗剤やインクなどの消耗品の継続的な購入を見込める家電や情報機器を共同開発した実績がある。米ゼネラル・エレクトリック(GE)と開発した洗濯機は洗剤の使用量を把握し、残量が少なくなると、アマゾンに自動発注する設定ができるようにした。

 おむつやお尻ふきといった日用品でも自社開発のPBを立ち上げ、消費者への継続的な販売に乗り出しており、これを食品にも広げた。

 アマゾンはPB製品の価格を特別安くすることはしていない。無料配送や継続購入に対する割引を武器にシェアを拡大したい考えだ。

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